■先に…
熊本地震の被害を受けて、このブログに
「2016年熊本地震で「あらためて」わかったこと 」というアーティクル
http://defectarchityo.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html
をアップロードしたのですが、その後判明してきた各機関の調査結果などをみると、そのとき書いたような「高級」な原因によるものはむしろ少なく、筋交い不足や、筋交いの固定不良(きちんと固定されていない筋かいは、大きな地震に対しては『無い』のと同じです)といった、あえてわかりやくすいえば、
「最初の『前震』で倒れてもおかしくなかった建物が、『本震』で壊れた」
といってよいものがむしろ多かったようです。
■と、いうことは…
熊本地震の被害も、その多くは通常起こり得る地震の被害ということになりますので、まずは、日ごろからの対策が重要で、とくに、耐震診断やその結果に基づく耐震改修*など、いわば事前の対策が重要ということになります。
*どちらについても、最近では各自治体も力を入れていて、補助金制度の充実をはかっています。
それは、健康診断の充実が結局は病気の発生を減少させで、トータルの社会コストを抑制しようとするのと同じことです。
■しかし…
ひとたび地震に遭遇した直後では、当面その家を使い続けることができるのか、が当座の重要課題になってしまいます。
それを一応判定するのが「応急危険度判定」なのですが、冒頭のアーティクルに書いたように、地震直後の混乱の中、その専門家である判定士の集結や対応が間に合わなかったというのが、熊本の事例といえます。
■とはいえ…
専門家でなくても「誰がみても危険」という被害状況というのがあるのは確かですし、一般人にはすぐには気付きにくくても、冷静かつ詳細に自分の家を観察すれば、みつけることのできる「危険信号」や「注意信号」というのはあるのではないかと思われます。
そこで、その手がかりとして、上記の「応急危険度判定」のマニュアルをネットから探してみました。
■建物については…
(一財)日本建築防災協会
などで構成する「全国被災建築物応急危険度判定協議会」
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/oq/index.html
が、
「被災建築物応急危険度判定マニュアル」
https://www.gov-book.or.jp/book/detail.php?product_id=156017
を発行していますが、この内容自体はネット上には見当たりませんし、また、書籍もAmzonやOmini7(7&Y)では購入できないようです。
ただし、先の協議会の「広報」のページ
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/oq/oqindex40.html
にある2本のビデオ
・応急危険度判定ビデオ
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/oq/oqvd/oqvd_manu.html
・応急危険度判定調査の流れビデオ
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/oq/oqvd/oqvd_katudou.html
は、専門家ばかりでなく一般人にもわかりやすい内容になっています*。
*今後、これらを分析した結果を、当ブログでお知らせしてゆく予定です。
■敷地(地盤)についても…
建物を支えているのですから、建物自体は一応健全であっても、地盤に問題があれば、そのまま住み続けるのは危険です。
被災宅地危険度判定連絡協議会
http://www.hisaitakuti.jp/index.html
の
被災宅地の応急危険度判定のマニュアル
http://www.hisaitakuti.jp/download.html
・被災宅地の調査・危険度判定マニュアル(PDF版)
http://www.hisaitakuti.jp/pdf/manual201403.pdf
・被災宅地の調査・危険度判定マニュアル(参考資料)(PDF版)
http://www.hisaitakuti.jp/pdf/manual201403-reference.pdf
が公表されています。
とくに後者は、写真資料も豊富で、いわば「素人目でみても危ない」地盤をみわけるのに有効だと思います。
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