【追記】2018/09/06 〔あらたな情報が入り次第、随時追記・訂正予定〕
平成30年9月6日午前3時8分に発生した、北海道南西部の胆振地方を震源とする地震(マグニチュード6.7。最大震度6強7〔安平厚真町など〕)〔平成30年北海道胆振東部地震〕
で、2003年十勝沖地震によって、本文のような事案が発生した、札幌市清田区〔推計震度分布図では、震度5弱〕でまた液状化が起きた(ニュース画像によると、今回は、2003年に液状化した場所からは東方の里塚〔旧地名・三里塚〕地区の模様)。
![]() |
| 気象庁HP http://www.jma.go.jp/jp/quake/20180905180940353-06030805.html より抜粋して(×が震源地)、清田区の位置を〇で補入 |
NHKの午後9時のニュースで、地上で撮った画像が比較的長時間放映された。
地上への噴砂量といい建物の傾斜角といい、2003年の液状化とは全くレベルが違う(後記講演資料P.03参照)。
1968年のは、映像記録がないので文章上で判断するしかないが、それよりやや範囲が限定されている模様
そのかわりに、建物の変状は大きいように思われる(後記講演資料P.06参照)。
震源が近いのが影響しているかとも思われるが、揺れがいくら大きくても「どかん」と1回限りの地震動では液状化は起こりにくい。つまり、地震動の強さだけでなく、その持続時間が問題になるので、今後発表されると思われる、*地震波形に注目する必要がある。
*「平成30 年北海道胆振東部地震の評価」地震調査研究推進本部地震調査委員会/平成30 年9 月6 日
https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2018/20180906_iburi.pdf
https://www.static.jishin.go.jp/resource/monthly/2018/20180906_iburi.pdf
の8ページ目に安平町の地震波形が公表されている。
【追記の追記】
時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ3」
で、1968年、2003年そして今回の液状化した場所を、旧地形のわかる大正5年の地形図上にプロットしてみた。
![]() |
| 読売新聞2018年10月06日朝刊7面によると、今回は、 赤塗の旧い谷筋が大規模に液状化したらしい。 |
いずれも、面状あるいは線状に発生しているので、概略だが
・1968年:緯度:42.99121 経度:141.4316
・2003年:緯度:42.98042 経度:141.4591
・2018年:緯度:42.98869 経度:141.4613
これらの液状化地域の共通項としては、旧い谷筋を埋めた場所であることを挙げることができるが、さらに、2003年と今回の共通項として「埋めた谷筋のすぐ下流に道路がある場所で液状化した」ことが挙げられるように思う。
谷筋を埋めたからと言って、そこに水が流れなくなるわけではなく、とくに、水源部などに湧水があったりすれば、その後も、地中を伏流水となって水は流れ続ける。
一方、とくに北海道では、冬季に地盤が凍結して道路が変形する(凍上)のを防ぐために、道路下部の路盤を強固に突き固めるため、路盤の部分は水が流れにくくなっていることになる。
もちろん、現に川がある場所に道路を通すなら、水の流れをせき止めないために、カルバートとかヒューム管で水のためのトンネルを設けるだろうが、2003年の事例のように、はるか昔に埋め立てられた谷筋の場合、どこまで、そのような措置が可能かは疑わしい。
そのため、現に伏流水の流れている谷筋を横切る形で道路を作れば、下図のように、その路盤が、いわば「地中のダム」になって、伏流水をせき止めるので、その上流部の水位が上がるし、通常はモロモロの砂質土を谷に放り込んだだけの場所だろうから、特に液状化のリスクは大きくなるのが道理なのである。
〔2017年5月27日…〕
東京都台東区花川戸2丁目という、えらく「粋」な場所にある、台東区民会館で開催された
「欠陥住宅全国ネット 東京大会」
で、地震による液状化について、従前てがけた2事例を発表させていただきました。
ただ、もともと「地べた」の問題というのは、液状化に限らずケースバイケースで、ある事例が、ほかの事例に「ぴったり」あてはまることは、まずありません。
ここでは、その2事例のうち
「モノの調べ方 モノの考え方」
という意味で、比較的一般性というか汎用性があると思われる1事例のプレゼン用スライドとお話の概略をまとめた、パワーポイントの「ノート」をアップロードさせていただきます。
このリストについては、リンク先に直接アクセスできるように、テキストデータでご披露します。
【地盤にかかわる参考文献・資料】
弁護士 木 村 孝
拙著「住宅に関する相談事例を考える」
http://www.kokusen.go.jp/wko/data/bn-sjutaku.html
中「第11回 地盤と基礎(その1:地盤とその沈下)」
http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201306_09.pdf」
本文末尾のリストに改訂を加えたものである。
1.地盤調査データについて
・インターネット上では、
株式会社ジオテックインターネットで住宅地盤情報「ジオダス」
http://www.jiban.co.jp/geodas/v30info/area_GEODAS.htm
は、北海道を除くほぼ全国をカバーしている。
・自治体でも、
東京都土木技術支援・人材育成センター「東京の地盤」
http://doboku.metro.tokyo.jp/start/03-jyouhou/geo-web/00-index.html
横浜市行政地図情報提供システム地盤地図情報「地盤View(じばんびゅー)」
http://wwwm.city.yokohama.lg.jp/agreement.asp?dtp=3&npg=%2Findex%2Easp
など、地盤データや液状化リスクを閲覧できるサイトが増えている。
また、ネット上にない場合でも、それぞれの地域の特定行政疔(建築主事のいる近
くの自治体の建築指導課など)で閲覧できることが多い。
2.古地図について
・時系列地形図閲覧ソフト「今昔マップ3」
http://ktgis.net/kjmap/
では、閲覧用ソフトをインターネットからダウンロードすれば、東京・京阪神・中京地
域札幌市その他の主要都市の、過去から現代までの地形図を閲覧・保存すること
ができる。
また、古い時代の地図は、それぞれの地域の図書館(特に中央図書館)に蔵書し
ていることも多い。図書館以外に、地域の郷土博物館、郷土資料館あるいは町村
史などの編纂室で、歴史史料として閲覧やコピーができることもある。
3.空中写真
戦後(東京近郊の一部のみ1940年前後)からのデータであるが、以下の空中写
真も、土地の過去の状態を知るのに有用なことが多い。
・国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」
http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1
4.土地条件図
・国土地理院「地理院地図」のベースマップとして選択・閲覧できる
http://maps.gsi.go.jp/
5.一般的な文献・資料
『小規模建物基礎設計の手引き』(日本建築学会1988年)
『小規模建物を対象とした地盤・基礎』(同上2003年)
『小規模建築物基礎設計指針』(同上2008年)
株式会社ジオテック「住宅地盤に関する情報」
http://www.jiban.co.jp/tips/kihon/index.htm
【追記】
液状化の「原理」の簡単な説明については、拙稿
地盤と基礎(その1:地盤とその沈下)
の4ページ目末尾以下をご一読ください。





















0 件のコメント:
コメントを投稿